事業再生の本気度の確認

リフォームコンサルティング一人目のお客様

今回リフォーム事業の一発目に選んだお客様は当社の下請けです。

通常SNSで募集をかけてサラリーマンから独立して、ある程度やる気と能力がそこそこの人間をピックアップしてから満を持してコンサルスタートする予定でし...た

でした...が、成り行きで下記のスペックのお客様になってしまいました。

山田板金(仮)

社員:3名
売上:150万円~250万円程度/月
利益:30万円万円/月
月間コスト:87万円/月
差額:△57万円/月
借金:1,000万円以上
給料:不払い1カ月
携帯:3か月不払い 停止中

今まで別業種含め、流石にここまでヤバイ会社をコンサルしたことはなく、リフォームで最初にやるお客様がヘビーです。。

最初の面談で話した会話↓↓
リアルな現状をお伝えしていきたいので、正直ここまでの状況であればもしかしたら潰れる可能性や飛ぶ可能性は大いにあると思っています。
故にありのままを伝えるために、かなり途中乱暴な表現も出てきますが、私たちのそのままのコンサルの様子です。
敢えてそのままお伝えしていきたいと思います。

『まず最初に言っておきたいんだけど、俺はこのコンサルをやるなら本気でやる。本気でやるからこそ、その温度感は同じじゃないとやれないし、一方が本気で変えようとしなかったら絶対無理だから、Aはどこまで本気で事業を再生したいと思っているの?』私

『いや...本気で、...』山田さん(1分程度沈黙)

『んー。。いや、本気でやりたいのはわかるんだけど、今書いた現状からするともうケツに火がついて燃えてる状態だと思うからさ、、多分頭フル回転させてどうにか明日!今!からでもすぐに金を貸せがにゃ終わってしまうんだぞ!?社員の給料も遅れてるんだろ?社長なんだろ?再起したいんだろ?なぜ本気での先を言えないんだ?本気じゃないなら俺はやりたくない。Wi-Fiも貸したくない。』私

『いや、、そうなんですけど、、ちょっと...はい、、』山田さん

『なんか、腹割って話そう。俺はもうやるなら本気でちゃんとやってあげるし、でも山田さんがやりたくない、このまま潰していきたいと思うなら無理して再起という道は選ばないでも別にいいとは思うよ』私

『あの、本気は本気です。やりたいんですけど、何をどうやってやっていいのか正直わからなくて』山田さん

後藤状況確認、結論営業しなきゃいけないことに

『なるほど、職人3名だから営業して案件とってくるってのは今まであんまりしてこなかったの?』私

『はい、、あとは既存の工事をどこまで進めていくか、そこの部分を正直どうしようかと思ってます。社員二人にやってもらって自分が営業で果たして工事がちゃんと回るか不安です』山田さん

『なるほどね、でもさ、この計算だとこの会社はどんなに社員が優しくても3か月は持たないぞ。工事が不安だったら自分が朝起きて早朝に工事の出来を見に行くなり、夜ライト照らしながら見に行くなりして、
朝から~暗くなるまでは営業にあててなんとか死に物狂いで案件とってくるのが本気って俺は思うんだけど、、違いますかね?』私

『あー、、まあ、、』山田さん

『どの道今更2~3万円の人工仕事を社長の山田さんがいくら頑張ったからと言って、30日ぶっつづけでやって、得られるのは60万円、足りないやん。どうするの?頑張りました。でも潰れました。になるよこのままだと。この数字を見てどう考えても最低売上200万円、粗利100万はとらないといけないでしょ。』私

『そうですね、、ちょっと自分一回支払いいってきてもいいですか?覚悟は一応決めたんで、、』山田さん

『いや、あー、、決めたんならここで言えばいいと思うが。。まあいいですよ。』私

山田さんが支払いに行って帰ってくる

『なんの支払いだったんですか?』私

『あの、金利の、、』山田さん

『いや、もう金利払ってる場合ちゃうやろ、その分従業員に回したれや。金利払って徐々に死ぬだけやないか』私

『あ...はい...』山田さん

『待ってもらうしかないって、説明しに行ったりしたの?』私

『してないです、、』山田さん

『分かった、取りあえず数字から今からすぐにやるべきことを書き出していくからそれを着々と遂行していってほしい、その通り本気で実行すれば抜け出せるはずだから』私

『はい!是非お願いします!』

大丈夫かな。。。
不安を抱きつつ、固い約束を交わし、LINEで約束ごとを決め、携帯が止まっていて連絡が取れないため私が払ってるWi-Fiを貸与した。

かくして、超ハードモードのリフォーム事業再建はスタートした。

俺がやりたかったのは独立とかだったのにちょっとハードすぎる...